第一回 システム創成コンテストで最優秀賞を受賞しました。

この記事はサービス終了後も「かぷブログ」で記事を公開します。
サービス終了に関するお知らせはこちら

2019年3月12日、一橋大学一橋講堂で行われた「高専機構共同教育プロジェクト (主催:国立高等専門学校機構、京セラコミュニケーションシステム株式会社) 第一回 システム創成コンテスト」で「通信システム部門 小山高専 – IoT (IoT oyama Team)」として成果発表を行いましたのでご報告致します。

今回参加した「通信システム部門」では「LPWA (Low Power Wide Area – 省電力で広範囲での通信を可能にする無線システムの分類の一つ)の特徴を生かして、身の周りの困りごとを解決するシステムを提案をする」をテーマに設定されています。

そこで、当チームでは「〜IoT×ゴミ箱〜 ゴミ箱の状況を一括管理するシステムの開発」をテーマに「ゴミ箱回収補助システム MyBox Cloud」の提案を行いました。

まず、午前に実施したプレゼンテーション審査では、「今日における公共のゴミ箱の必要性」を中心にプレゼンテーションを実施しました。

今日では、公共のゴミ箱が設置されている地域が限られています。そのため、外出時に発生したゴミは常に持ち歩くという不便な点があります。
そこで、「外出時でも気軽にゴミを捨てられるようにする」というテーマを設定しました。これには「ゴミ箱に手が届きやすくなることによる、ゴミのポイ捨て防止」、「ゴミ箱を探す手間の削減による、観光客の利便性向上」の2つの利点があります。「ゴミ自体を減らすと言った意識改革も重要ですが、これはポイ捨てがないという前提条件のもとにあります。
続いて、「観光客」に注目した理由として、2011年以降、訪日外国人観光客が増加しており、また、2020年には東京五輪があることから更に観光客数が増加すると予想できます。
また、公共財団法人「日本交通公社」では(以下公式ホームページより引用)「観光客からの収入を“てこ”にして域内の経済循環を高めることが、域内居住者の収入と雇用の維持・創出につながる」と考えられており、現在は観光客への対応に目を向けなくてはなりません。
続いて、日本政府観光局が実施した、「観光客が日本旅行中に感じた不便・不満調査」の結果を示しました。当チームではインターネットを用いて対応が進んでいる問題点と、そうでない問題点に振り分けました。
その中でも「市中のゴミ箱の不足」に着目しました。しかし、公共のゴミ箱の設置への背景には、「管理、回収費用の発生」、「回収業者への負担」、「ゴミ箱からの悪臭による環境悪化」の問題点があります。
そこで、LPWAとMyBox Cloudの提案を行いました。では、何故モバイルネットワークなどの環境がある中でLPWAを用いるのか。
今回の課題は「公共の場に且つ”複数台”ゴミ箱を設置する」というものです。重要となる点が、設置場所が必ず電源を確保できる環境とは限らないため、バッテリーで運用。また、複数台設置することから、バッテリー交換等のメンテナンスを最小限にするために省電力である必要があります。
2点目として、空き容量や温度、湿度などの単純なデータ送信にモバイルネットワークの利用は無駄なコストとなります。
最後に、広範囲での設置が予想されるために、1つの基地局で広いエリアをカバーするという点から、条件に一番適したLPWAを用います。
システムの関係について、「ゴミ箱の状況監視、回収依頼処理、回収場所への移動」の業務を簡易化する事により、負担の軽減や効率の向上を期待しております。
プレゼンテーションではこれらを説明していきました。

デモンストレーション審査では画像のようにセットアップを行いました。

右のパソコンに表示されているものがWeb UIです。左はおもちゃなので違います。

ポスターは以下のようになっております。(クリックで拡大できます)

 

会場では、建物の構造上、データ送信の際に端末が設置されているゴミ箱を持ち上げないといけないというトラブルが発生しましたが、実演方法を工夫し、リアルタイムでの動作を行うことができました。

実演中

デモンストレーション審査以外の時間は他高専の作品を見たりなどと交流も行いました。
また、他高専の先生から、指摘等も受け今後の開発等に役立つ知識等を頂けるなどと、大変有意義な時間となりました。

時間はあっと言う間に過ぎ、結果発表となりました。

当チーム「小山高専 – IoT (IoT oyama Team)」は「最優秀賞」を受賞する事ができました!

画像はチームメンバーからお借りしました

今回の受賞についてですが、2018年12月後半から開発を始め、前日までより良いシステムにするために、開発や練習に努めていたので、成果を出す事ができ大変嬉しく思います。
また、日頃より応援頂きました皆様に感謝申し上げます。

日本時間 2019年3月19日 23:03 追記:Facebookの投稿

コメントをどうぞ

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください